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10月9日(木)川谷整形外科 防災係のメンバーが企画して、松山市中央消防署 北条支署より、高橋様他2名の消防士の方に講師として来院して頂き「一次救命救急講習会」を行いました。
当院からは、理事長をはじめとして18名のスタッフが参加。約1時間30分の講習を受講させて頂きました。
「一次救命救急講習会」は、コロナ禍に伴い受講出来ていませんでしたので久しぶりの受講となりました。
まずは、「心肺蘇生胸骨圧迫」の実技を行いました。
- 傷病者を発見したら、立ち止まって「二次災害等の危険性」がないかの確認を行う。
- 傷病者の肩を叩きながら声を掛けて反応を確認して、大きな声で周囲に注意喚起し助けを呼び、119番通報とAEDの手配も依頼します。
- 傷病者に反応がない場合は、胸と腹部の動きを見て呼吸を確認する。(10秒以内)
- 呼吸がないと判断したら「胸骨圧迫」を開始します。
講師の高橋様から「胸骨圧迫」の注意事項として、
1)位置:胸の真ん中(胸骨の下半分)
2)姿勢:肘を伸ばし、傷病者の胸の真上から押す(ゴリラのような姿勢🦍)
3)速さ:1分間で100~120回
4)深さ:約5㎝(乾電池1個分🔋)
5)戻り:圧迫解除は胸がしっかり元の位置に戻るまで
以上、5項目について説明がありました。
実践‼
まずは1組目が1分間に100回のテンポで3分間の「胸骨圧迫」を行いました💦
交替して2組目は、1分間に110回のテンポで3分間💦💦
3組目が、1分間に120回のテンポで3分間💦💦💦
「胸骨圧迫」の3分間はとても長く感じました。終わった時には、息が上がっていました。
緊急出動で救急車が現場に到着するまでの時間が平均9分かかるそうです。
救急車が到着するまで「胸骨圧迫」を続ける事を想定して、7分間を3人で交代しながら「胸骨圧迫」を行いました。
この時の注意点としては、速いテンポを保つために数を数えながら行う、疲れてテンポが遅くならないよう早めに交代をする、救助者同士で声を掛け合って中断が最小限になるようにスムーズに交代する、などを意識して行いました。
※コロナ禍の以前は、「胸骨圧迫」と「人工呼吸」を交互に行っていましたが、現在は感染防止の観点から大人の場合、「人工呼吸は必須ではなくなり無理に人工呼吸は行わなくてもかまわない」と変更になっているようです。
一方で,小児の心停止は呼吸不全が原因であることが多いため,小児の蘇生の時には人工呼吸を行うことが望ましいとされているようです。
続いて「AEDの操作方法」の講習を受けました。
1人が「胸骨圧迫」を継続しながら、もう1人がAEDを準備します。
AEDの電源をONにして音声ガイドに従って操作開始です。
AEDの電極パッドを右胸の上部と左わき腹に貼ります。
※この時の注意点として、皮膚が濡れていないか、ペースメーカーの有無等の確認が必要な事も教わりました。
AEDより「電気ショックが必要です」とメッセージが流れた場合は、「胸骨圧迫」を中止して救助者が傷病者から離れた事を確認後にショックボタンを押す。
ただちに「胸骨圧迫」を再開。
以上を、参加者全員が体験しました。
最後に気道異物の除去の手順についても教えて頂きました。
まずは「腹部突き上げ法」で異物除去を試みてダメなら「背部叩打法」を行う事や子供の場合は「背部叩打法」で行うよう指導を受け、今回の「一次救命救急講習会」は終了となりました。
私どもは医療従事者でありますが、定期的に訓練を実施することで維持・向上を図り、スタッフ誰もが緊急時に適切な対応ができる環境づくりが重要だと思っております。今後も、このような講習会の受講を継続していきたいと思います。
防災係の皆さん、準備お疲れ様でした_(._.)_










